いつになく 揺れる心 恋芽生え

{なによ あいつ 次来たら話くらい聞いてあげるのにー}
柚木の心には、いつの間にかあのイケ面男性が入り込んでいた。


それから7日後
{あの人 もう来ないようね もうちょっと優しく断ればよかったかなー
 ちょっと惜しい事したなー まっいっかーどうせ あかの他人だもんね}

今日は午後から、湾岸低気圧と上空5000メートに居座るマイナス30℃の
寒気の影響で平野部でも数センチの積雪になるでしょう。
不急の外出は控えることをお勧めします。
テレビのニュースでは朝から何度も積雪への警戒を呼び掛けている。

窓の外の木々は大粒のボタン雪で薄っすらと雪化粧し始めている。

ピンポーン

{えっ あっ! またあの人}

インターフォンのモニター画面は懐かしげな、あの男性が映っていた。
しかし髪や服はずぶ濡れで大きな雪塊まで付いている。

{まー どうなさったの? こんな日に!}

「はい こんな日だから柚木さんが 心細いのではと思って来てみました」

「えっ あたしの為に!」

「はい 篠崎柚木さんのためにです いけなかっですか?」

「いえ 嬉しいです!でも何で名前まで?それより 寒いなかずぶ濡れじゃない」

「はい 寒くて凍え死にそうです お名前は以前から存じ上げておりました
  実は 柚木さんとは同じ常総学園でした 学年は違いますが・・・・ 」


「えっ あたしを前からご存だったの? だったら最初にいってくれたら・・・
 じゃー部屋の方にいらっしゃい 暖かいお飲み物を用意しますわ」


「はい 嬉しいです」



全編見る
関連記事
  お気に召したらポッチとね! 2374683e.jpg    web拍手 by FC2

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する