ももこの真理探求7 死の制裁

「あんたたち このもなみ様をなめるんじゃないわよ」
「こんどは3分我慢しなさい 漏らしたら次は5分よ!」
もなみはこのあとも2回 合計600CCの浣腸液で男どもの腸を洗った。
大量の浣腸で男どもの腸を洗ったのには理由があったのだ。


「ほんとにもう どうしようもない豚どもね」
「もなみ様をなめるんなら あたいの靴でも舐めなさい ほうら」
もなみは豚どもの口に汚物で汚れたヒールの先を突っ込んだ。

「いいこね!やれば出来るじゃない!」
もなみは急に優しい口調になり豚どもの頭を撫でた。
「じゃーねご褒美に栄養剤を飲ませてあげるわね」
そしてペッボトルに詰め替えた筋弛緩剤300mgを取り出した。

筋筋弛緩剤の注射は15mgで成人の致死量に相当する。
しかし肛門から経腸投与する場合は、その効能は1/10に低下する。
その筋弛緩剤300mgを200ccの栄養ドリンクで割った。
合計500CCの筋弛緩剤の浣腸で男達の自由を奪うのが目的なのだ。

もなみは手早く豚どもに100CCのずつ筋弛緩剤浣腸を施した。

そして薬が効いてくる時間を使って化粧を直した。
その仕上がりは、母 美香の若いころと生き写しだった。

「おまえたち 私を覚えているか?」
「ひっ うわーーーーー ででで・・・でたーーーーーー」
男どもは動転して19年前に集団で犯した美香の幽霊だと思い込んだ。
「許してくれ 金ならだす1億 いや5億だそうじゃないか」
「ばかだね あの世で お金なんかつかえるもんか」
「ほしいのは おまえたちの命だけだよ」
「許してくれ 命だけはかんべんしてくれ」

豚どもは立ち上がろうにも、力が抜けて動けない。
それでも意識はあるので、自由に動く目と口を使い泣いて助命を懇願した。

もなみは、それら豚ども泣き言に耳をかさずに最後の仕上げにかかった。

大きなバッグから薄手の手袋を出して装着すると、直径5mmのビニル管
5m、直径10mmのビニル管7m、フランンスでも有名なリンゴブランデー
カルヴァドスペイドージュ産の1948年ビンテージ品750ccを5本取り出した。

次に取り出した直径5mmのビニル管を5本に切り分け、その先をライター
で炙って丸めると浣腸カテーテルになる。

「これが あんたたちの最後の晩餐よ」
「今宵あたいの命日パーティのクライマツクスをゆっくりと楽しんでね」

もなみはハイレグのレオタードに着替え汚物に塗れた、5人の肛門に
さきほど切り分けたビニル管を30cmほど差し込んだ。  

ビニル管のもう一方は5口継ぎ手で1本の太いビニル管に接続してある。
空になったバケツにカルヴァドス5本全てを注ぎ込むと浣腸器に100cc
だけ吸い上げた。
つぎにカルヴァドスが3000ccが入ったバケツを、ワイングラス3個を支柱
にして慎重に置いた。
ビニル管に浣腸器の100ccを注入すると琥珀色の液体が透明なビニル管
を満たして管の根元に硬く丸めたマシュマロを詰めた。
そのビニル管の先をバケツに漬すと時限式の簡易弁構造の浣腸殺人マシン
が完成した。
その間も豚どもは筋弛緩剤に力を奪われ。汚れた床にうつ伏せ状態で情け
なく命請いをしてる。
そこには男どもが漏らした汚物と混ざった、なんとも例え様のない 退廃的で
肉欲に塗れた林檎の甘い香りが漂っていた。

「これで4時間後には おまえたちは急性アル中であの世行きよ」
「じゃ 地獄でまっているわね」
「でも最後の時間をみんなで楽めるように ひとつだけ助かるヒントをあげる」
「それは・・・・・・・よーく今の状況を見て 持てるだけの力を出し切ることよ!」
「助けを呼ぶだけの声は出るでしょ 健闘をいのるわね」

もなみは男どもの目の前に倉庫の端に置かれた全身鏡を置いた。
鏡には、ピチピチのハイレグのレオタードを着て汚物に塗れた変態おやじの
尻から伸びた琥珀色に輝くビニル管が映しだされ。
その3m先ぬは80cmの台が有りその上に、3個のワイングラスに不安定に
支えられたバケツが乗っており、ビニル管はそのバケツの上まで伸びていた。

準備を終えると急いで筋弛緩剤のビンや細工したグリセリンのビン3本と自分
持ち物を鞄に詰めてその場を立ち去った。

もなみが、男どもに与えた最後のチャンスはこうである。
それは・・・唯一物理力として使えるものである叫び声である。
3メートル先にあるバケツを支えたワイングラスは180ヘルツに共鳴する。
男性5人が声を合わせるとワイングラスの空洞に共鳴し振動でグラスが僅か
に横滑りするので上に置かれたバケツを落とすことは充分可能なはずだった。

ワイングラスが空洞共鳴器になることくらいは 子供でも知っている。
しかし・・・・・・
自分勝手な男どもは、最後の瞬間まで互いを罵りあい、泣き叫び無為に
時間を潰したのだった。

60%筋弛緩剤100CCを浣腸液として肛門から経腸投与した場合の効能
はおおよそ5時間である。
いっぽうマシュマロの栓がカルヴァドスに溶けて栓が抜けるまで約4時間。
もなみがアリバイ工作に使うには充分過ぎる時間があった。

もなみはレンタカーを返した後、アルバイト先のフランスレストランで何事
も無かった様に明るく振舞った。

そして4時間が経った。
マシュマロはゆっくりとカルヴァドスに溶け、ついに栓の役割を終えた。
その瞬間に4mのビニル管を通ったカルヴァドスが勢いよく男どもの肛門
から大腸の奥に流入した。
「うわああああああああああああああああああああ」
「たすけてーーーーーーー・・・たすけ・・・・・・・・・・」
全てのカルヴァドス750ccが男どもの大腸に吸い込まれると、重心を崩し
たバケツは空のワイングラスとともに床に落ちた。
「こんな姿で死ねるかーー誰かたすけてくれ・・たすけて・・・・」
壮絶な修羅場は それから20分もしないうちに元の静寂に戻った。
そこには 鈴虫の爽やかな泣き声だけが哀歌のように倉庫に響いていた。

翌日、偶然に立ち寄った倉庫のオーナーが5人の遺体を発見した。
ちょうどこの日は横浜第3埠頭で中古車ショーが開催されていたのだ。
たちまち現場は野次馬で騒然となった。

警察が到着し現場を封鎖しブルーシートで囲むまでの10分間、数百人
の野次馬が詰めかけ、その異様な光景を挙ってカメラに収めていた。

大手新聞の夕刊一面には現場の写真入りで大きく報じていた。
初老の男性5人 浣腸パーティーの末に急性アルコール中毒死か?!
5人の男達は浣腸パーティを盛り上げようと用意したカルヴァドスの用量
を誤って急性アルコール中毒で死亡したもよう。
現場には年代物の高級カルヴァドス瓶数本と・・・・・・・・・
ハイレグのレオタードを着て汚物に塗れた5人の男性が・・・・・

翌日検視の結果が異例の速さで発表された。
亡くなった5人の初老の男性は、浣腸パーティーに用意したカルヴァドス
浣腸でスリルを楽しもうとして用量を誤り急性アルコール中毒で死亡した。
すぐに事故死と断定し会見した神奈川県警の意図はこのおぞましい出来
事を早く収めたいという明確な意図が覗えた。
ここに もなみの読み通りの完全犯罪が成立したのだった。
因果応報の例えの通り Jは数年後、 実の娘に殺害されたのだった。

一週間後、身辺整理を済ませた もなみは本名の ともみに戻り母の菩提
が眠る懐かしい信州の山郷に来ていた。
ススキに埋もれた小さな墓前に、あの事故の新聞を置いて語りかけた。
「お母さん わたし・・・ついにお母さんの仇をとったよ」
「もう この世に思い残すことはなにもないわ」
{ともみもすぐにそちらにいくね」
ともみは睡眠薬5箱を取り出して、その全てを一気に飲み下した。
まだ20歳になったばかりの若い ともみの死に顔は、妖精のように気高く
かってない幸福感に満ち溢れたように微笑んでいた。

それから15年の歳月が流れた。
中国のバブルは極限まで拡大し、貧富の差は取り返しが付かない状態まで
進行していた。

裏社会では人身売買、臓器売買が横行し賄賂で太った官僚は外国に資産の
ほとんどを投資していた。
その投資先は第三国と少子化が止まらず不況で喘ぐ隣国の日本だった。
裏社会と組んだ投資ファンドは、腐った官僚の膨大な資金で他国の政治家
を買収し、まずは水源の使用権を入手した。
次に後継者を失って荒れ果てた農地と山林、それに漁業権を手に入れた。
こうして2060年には70%の日本領土が中国人の支配下となった。

こうなると米国を中核とした白人社会が見過ごすはずもない。
日本のように買収される前に手を打とうと中国封じ込め同盟が結成された。
表向きは穏やかな親密外交、裏では不満分子に資金を与え内乱を誘発させ
る二重外交政策をとった。
しかし腐った官僚でもそんな稚拙な外交見抜けないはずもない。
この数年で開発を済ませた小型水素爆弾数千発を買収した日本の山間部に
密かに配備した。

地元の人はなにもしらずの箱物を創り、福祉を充実させてくれる中国資金
を諸手をあげて歓迎した。
いまだに2011年の大震災から立ち直れない、A町などは無条件で中国
資本の誘致に奔走した。

そんな国土と人心荒廃を見かねた、米国在住日系4世の秘密結社はCIA
から莫大な工作資金を得て日本に潜伏した。
しばらくは忍者の草のように日本社会に溶け込み時期を計って極右団体と
合流して極秘任務を着実に完遂するのが目的だった。

そしてついにその時が訪れた、第一党である民主自由党の内閣総辞職が
明日決定される。
その政治不在に乗じて一気に中国人を殲滅し、配備された水爆を無力化す
る計画にGOが出たのだ。
まえもってマニュアル化された水爆の弾頭外しは、なかでも飛び抜けて
優秀な1000人が担当した。

翌日のニュースでは民主自由党の内閣総辞職の記事がで埋め尽くされた。
そしてその夜半3万の武装工作部隊は中国管理下の極秘施設を襲撃した。
同時に200万の白人至上主義同盟軍(Allied forces white supremacy)が
全世界に配備された中国の核施設と、中国本土の核基地を一斉に襲撃した。
これは明らかに国際法違反である。
しかし白人社会も、それをせざるを得ない脅威に直面していたのだった。
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