「あっ これは柚木ちゃん愛用の浣腸セット?大胆だなー
柚木ちゃんは かなり浣腸魔なのかー しかも僕を試してるし!」
悟は、瞬時に柚木の魂胆を見抜いた。
{もしこれを見て 僕が柚木を軽蔑するならそれで終わり
しかし すぐに飛びつくような軽率な男は願い下げと言うことだろう}
「ありがとう とても素敵なトイレだね」
「いいえ 素敵なんて それより変なもの見たでしょ?」
「ああ見たよ あれって柚木ちゃん愛用の浣腸セットなの?」
「えー 最近わたしの浣腸無しでは生きれないくらいハマっているの」
と柚木は、悟を直視した。
{おおお 柚木ちゃん以外に挑戦的なんだー}
「そっかー 実はね・・・・・」
「実は?・・・・・・」
「偶然だねー 実は母も結婚まえから大腸洗浄にハマってね
・・・・・あとで聞いた話だけど 若い頃のダイアナ妃が通っていた
コロンクレンジングサロンにも何度か行ったらしいよ
それで・・・・僕も月一くらいでグリセリン浣腸されて
その後に輸入したコロン洗浄マシンで大腸洗浄されていたよ」
「まー 悟さんお母さんに浣腸や大腸洗浄までされていたの」
「恥ずかしいから友人や、元カノにも秘密だったけどね」
「なんだか拍子抜けしたわ」
「悪かったね 期待外れで」
「そうよ 浣腸では あたしよりも先輩じゃない つまんないわー」
柚木は、気を許した相手には「自分をあたし」と呼んだ。
「そんなことないよ 僕はまだ他人には浣腸した事ないんだ
だから 逆に母さんや看護婦さんに浣腸してみたくてー・・・・」
「なっ なに見てるの まさかあたしに浣腸を?」
「だって トイレには充分過ぎるくらい浣腸液が調合されていたよ」
「あー あれね!あれはね・・・・・・・」
「まさか 誰かにしてあげてるの」
「そっ! あたしー大好きな浣腸友達がいるの!」
「浣腸友達? まさか男性?」
「勿論よ 浣腸して濃厚Hまでし合う仲よ」
「興味あるなー柚木ちゃんが心と躰まで許した男性って?」
「聞きたい?彼はね 2歳年下で 身長188cm 若い頃の
木村拓哉に面影がにてるわね それからスポーツも万能よ
野球で甲子園まで行って活躍したことだってあるのよ」
柚木は、自分の事の様に自慢気に話した。
普通の男なら、そこまで聞かされると、遠回しに振っているのだと気付く
はずだ。その読みで柚木は、拓哉との全て包み隠さず話した。
「あー 思い出した もしかして その彼ってビッグタクでは?」
「えー どうして タクヤくんの事しってるの?」
「知ってるも何も 昔は朝から晩まで良く遊んだ旧知の仲だよ
それにしても あのタクヤが柚木ちゃんと・・・・・・ひひ・・・」
「いやらしいわね なに想像してるの}
「だってー
あー羨ましいなー タクヤの奴 柚木ちゃんに・・・・・
ところでもう婚約はしている? 今何をしてるの?}
「それがね この3ヵ月連絡がないの」
「連絡がない? 携帯とか聞いてないの」
「うん なんとなく」
「罪だなー タクヤも こんな素敵な柚木ちゃんを
放っておいて・・・・ん・・・・まてよ・・・・
あのタクヤの事だ なんか思うところがあるに違いない」
「柚木ちゃん タクヤに連絡をつける手掛かりなにか何かある」
「いえ 前に名刺を貰ったけどすぐになくしてー
オーガニック野菜や果物を栽培し販売しているらしいの」
「それで タクヤにも連絡先を伝えてない?
Hまでした相手の連絡先も聞いていないし 伝えてもいない!」
悟は、いつもの聡明な柚木と拓哉との関係が、普通では考えられない
純愛で結ばれているらしいことを悟った。
「柚木ちゃん 僕がタクヤを探して本心を聞いてやるよ」
「ううん いいの 彼は何か強い思いで連絡してこないのよ」
「そうだね タクヤは近いうちに必ず連絡してくるよ」
「うん ありがとう」
悟は、柚木の寂しそうな肩を優しく抱いた。