モヤモヤの 暗雲消し飛ぶ 柚の空

柚木にとって、悟にされる浣腸がこんなにも快感を呼び起こすなど全く
想像もしていない出来事だった。

{あああああーー タクヤくんごめんなさい あたしーー}
柚木は、拓哉以外に浣腸やSEXで燃える男性は、この先現れないだろうと確信していた。

しかし悟の、あまりにも巧い、柚木の快感をくすぐるツボを心理面からも
揺るがす的確な責めに、その確信が崩れかけていた。

「さあ 全部入ったー これから限界まで我慢だけど
 ユズだけでは可哀想だから 俺にもまた浣腸していいぞ 勝負だ」
と悟は、浣腸器に残りのグリセリン浣腸液吸い上げて柚木に渡した。

「あっ ありがとう でも・・・・」
これもまた想定外である悟の配慮に、柚木は動揺し焦った。

「でもなんだ?}

「おトイレはひとつしかないの」

「ああ それなら大丈夫 僕はもう2回も出したから大腸は空だよ
 つまり 最初からこの勝負 僕の勝ちなのさ ユズ」

「それもそうね さあ 悟 お尻を突き出しなさい」
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柚木は、突き出された悟の肛門に、浣腸器の嘴管を入れると、一気に200
ccの浣腸液を注入した。
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 「ぐううううっ やっぱ効くなーうううう・・・・」

「さあ悟 我慢よ勝負! 勝負!」

「ユズううう ---」

「なっ なによ だめよ あたしには・・・・・」
悟は、全裸のままの柚木に抱き付き唇を重ねた。

「だめ?」

「だめ!」
柚木は、言葉とは裏腹に、悟に身を委ねた。
悟は、柚木のクリトリスから小陰唇そして膣と肛門にかけ指で愛撫すると
柚木の背後に廻り怒張した陰茎を柚木の膣に挿入した。
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「あああああ だめよ こんなこと 悟 やめてってば」
柚木は、口では拓哉への想いで、悟を拒絶するも心と躰は、悟を受け入れて
いる自分の性をどうすることもできなかった。

「悟ううう 好きよ!」

「あああああーー ユズぅううっ でっでるううう」
すると 数十秒で悟は柚木の中にあっけなく射精してしまった。

「えっ やだーもうだしちゃっの? じゃーあたしの勝ね!」
柚木は、そう言い放つと悠々とトイレに向かった。

悟は、トイレに行けずその傍でうろうろしながら
「ユズはやく はやくー トイレあけてくれー」

「だーめー あなたは廊下でしなさい」

「いいんだね そうするよ ああああーー」

「だめよ だめだめ」
と柚木は、慌ててトイレから出てきた。

「へっへー 引っかかったねユズ」

「まー 悟 騙したわね」

その後、二人は夜通し激しく交わりあった。と
なりそうだが、すでに悟は2回も射精しており、自分が仕掛けた勝負にも負
けた負い目があって、シャワーを浴びると早々に退散して行った。

「あーあ あたしって淫乱の気があるのね
 半年も満たないあいだに 二人の男性と浣腸とHなんて」

と自虐的に見下すも、なんとも嬉しい感情が湧き上がってきた。

それから数日後、悟は、柚木を高級ラウンジに誘ってきた。
しかし柚木は、拓哉のことも捨てきれず、悟の熱心な誘いにも乗ってしまう
ことは無かった。

{あああああーーユズちゃんともう一度・・・・・」

一方
{あああああーー柚木先輩ともう一度・・・・・」
拓哉は、もう一度会いたい気持ちを遂に抑え切れず、柚木が暮らす思い出の
マンションに行き、郵便ポストに自分の想いをしたためた手紙を投函した。

「あっ タクヤくんの手紙!」

拓哉の手紙には、これまでの経緯や、柚木への想いの強さなどと最後に携帯
番号が記されていた。

「そうだっの 可愛いタクヤくん」
柚木は、拓哉の手紙抱きしめた。

「もしもし あっ 柚木先輩 感激です ありがとうございます」
相変わらず生真面目で拓哉は固くるいい挨拶をした。

「タクヤくんの気持ちよく解ったわ でも あたし
 タクヤくんに相応しくない女になったみたいなの だから・・・」


「いやです  柚木先輩に何があろうと 僕は諦めません
 聞かせてください その相応しくないと言われる理由を!」

柚木は、拓哉の一途に求める態度に負けて、絶交を覚悟で悟との行為を
すべて隠さず話した。
「そうですか では・・・・」

「では こんな あたし諦めてくれる?」

「いえ それで・・・・・悟さんと一緒に?」

「ううん 今は心の整理がつかないの」

「では・・・・僕にもまだチャンスがあるんですね?」

「だめよ こんな女に関わると タクヤくんまで汚れてしまうわ」
柚木は、純粋な拓哉が今でも大好きだからこそ、拓哉と潔く別れて拓哉に本当に
相応しい伴侶を得て欲しかった。

「いや 柚木先輩のいない宇宙に生きる価値はありません」

{わたしのいない宇宙?生きる価値がない? あっ これかー}
柚木の頭の中に漂う、モヤモヤとした雲が消し飛んだ瞬間だった。
「これよ!間違いないわ!」
ももちゃんが話していた私の宇宙ってこれなんだ
 
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