昭和では 浣腸多用も ごく自然?  

  • 浣腸のすすめより抜粋
    ちなみにこの文献が出された1964年は、東京オリンピックが開催された記念
    すべき年です。

    浣腸は排便を促すものであるが,これが診断の助けともなり,治療に役立つ
    ものであればこれほどありがたいものはない。
    浣腸剤としてグリセリン,薬用石ケン,オレーフ油,重曹,食塩などが用いら
    れている。
    私は主として食塩を用い,他にはグリセリンを使用するのみである。
    500cc入りのイルリガートルに、2mのゴム管と先にエボナイト製肛門挿入管
    (約5〜6cm)を連結する。
    42℃,2%食塩水500ccでこのイルリガートルに充たす。
    患者を側臥位にして下肢を軽く屈曲せしめ肛門にワセリンを塗布,ガートル
    を1.5m高さに保持して肛門挿入管を静かに肛門内に3〜4cm挿入,食塩水
    を注入する。
    温度が下らないように速やかに注入するが、急激に行なうと失禁することも
    あるので注入時ゴム管を片手でおさえて速度を加減する。
    患者は300cc入ると、だれもが軽い排便感が起こるが,そのまま注入をつ
    づけ便意促追がつよく患者が我慢しえないというまで注入する。

    その後,ただちに排便させる。
    成人であればこの食塩水の直腸許容注入量は男女ともに平均420ccである。
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    昭和初期にはこんな高圧浣腸場面が自然展開された良き時代でした!?
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